賃貸物件って、どう探せば失敗しないんだろう・・・
初めての賃貸探しはワクワクする反面、不安もつきもの。不動産会社の営業トーク、初期費用の仕組み、契約直前の迷い…。誰もがこんなはずじゃなかったと失敗したくないものです。

私自身も、法人契約時に礼金を不当に上乗せされそうになった経験があります。
知らなければ流されていたかもしれませんが、知識を持っていたおかげで、別の信頼できる仲介業者から礼金を上乗せされずに契約できました。
この記事では、賃貸物件探しで「情報弱者」にならずに済むための5つのステップをわかりやすくご紹介します。
- 探し方の全体像とスケジュール感をつかむ
- 初期費用・手数料の知識を持ち、業者の見極め力をつける
- 契約前の確認ポイントを押さえる
- 引越しトラブルを防ぐ準備をする
- 便利なサービスで不安と負担を減らす
どのステップでも知っていれば避けられることばかり。だからこそ、自分が主導権を持つことが、満足のいく住まい選びにつながります。
公的リンクや実体験も交えながら、あなたが納得して物件を選べるようサポートしていきます。
賃貸物件探しの流れと、各ステップにかかる時間の目安
賃貸物件探しをスムーズに進めるには、まずは全体の流れと、それぞれにかかる時間の目安をつかんでおくことが大切です。おおよそのステップは以下の通りです。
全体の5ステップ
- エリア・予算を決める(1〜2日)
- ポータルサイトなどで物件を絞り込み、相場感をつかむ(3〜5日)
- 気になる物件の内見予約・訪問(約1週間)
- 契約内容を検討し、申込み(2〜3日)
- 引越し準備〜実行(2〜4週間)
早めに動けば希望の引越し日が確保できる
特に、引越し希望日がある場合は「物件が決まってから逆算する」スケジュール感が重要です。人気の引越し時間帯(たとえば土曜午前)はすぐに予約が埋まるため、物件選びが遅れると、希望のスケジュールで動けなくなるリスクがあります。
後手に回ると家賃・引越し費用で損をする
引越しや物件選びが後手に回ると、こんな“損”をするケースがあります:
- 今の物件と新居の契約開始日が重なり、家賃が二重にかかってしまう
- 引越し業者の希望日が埋まり、費用交渉ができず割高になる
- 荷造りが間に合わず、追加料金や業者のスケジュール再調整が発生する
計画的に動くことで、無駄な出費やストレスはしっかり防げます。
物件を探し始める前に知っておきたい、判断のコツと注意点


賃貸契約でかかる初期費用の仕組みを理解しておくと、知らずに損をするリスクを減らせます。
初期費用で損しない!敷金・礼金・手数料の正しい知識
まず、敷金は「退去時の原状回復費用に使うための預かり金」で、使われなければ返金されます。
一方、礼金は「大家さんへのお礼金」のようなもので、返ってきません。
最近は「敷金・礼金ゼロ」の物件も増えていますが、敷金がゼロの場合は、退去時に別途費用を請求されることがあるため注意が必要です。



たとえば契約書に「清掃費:5万円」「原状回復は借主負担」といった一文があれば、退去時に大きな出費になる可能性があります
💡重要ポイントまとめ|確認すべき3つの視点
清掃費・修繕費が「借主負担」になっていないか
金額の明示があるかどうか
礼金の交渉余地があるか(物件や時期によって変動します)
仲介手数料についても誤解されがちですが、法律上は「家賃の1ヶ月分+税」が上限であり、ゼロでも問題ありません。
「仲介手数料無料」「半額」などをうたう不動産会社もあるので、比較して選ぶのがおすすめです。



「家賃を抑えている分、礼金をいただいています」と説明されたことがあります。理由が明確なら納得できることもありますよね。
親切な仲介業者を見分けるポイント3つ
- 質問にしっかり答えてくれるか
- 契約内容の説明が丁寧か
- 曖昧なことをそのままにしないか
契約前に「不当に高い請求があった」「説明が不十分だった」などの違和感があれば、別の仲介業者を探して契約するという判断も可能です。
📎 補足リンク:国土交通省|賃貸住宅標準契約書(PDF)



不安に感じることがあれば、別の仲介会社にセカンドオピニオンのように相談してみるのも一つの手です。
別の仲介会社が良心的な対応であれば、その会社経由で申し込みを入れ直すことも可能です。
初期費用まとめ|敷金、礼金、仲介手数料、クリーニング料、保証料
敷金
退去時の修繕費用に備えて、最初に預けるお金です。使われなかった分は、退去後に返金されることもあります。
退去後に戻る可能性:あり(使われなかった分のみ)
交渉の可否:ほぼ不可能(ほぼ固定)
確認すべき :契約書の「原状回復の範囲と負担割合」
礼金
大家さんへの“お礼金”として支払うもので、返金はされません。ただし、物件や時期によっては交渉できることもあります。
戻る可能性:なし
交渉の可否:可能(条件次第、申込時に交渉)
確認すべき :「礼金の交渉は可能ですか?」と事前に確認
仲介手数料
仲介会社へ支払う報酬。法律で「家賃1ヶ月分+税」が上限と定められています。実際には無料や半額にしている業者もあるため、比較が大切です。
戻る可能性:なし
交渉の可否:可能(業者による)
確認すべき :「この物件は手数料無料になりますか?」条件が合わなければ、他の不動産会社経由で契約することも可能。
清掃費(ハウスクリーニング代)
退去時にかかる室内清掃費。契約時に「一律◯万円」と書かれていることが多く、敷金と別で請求されることもあります。金額目安は「1㎡あたり1,000〜1,500円程度」です。
戻る可能性:なし
交渉の可否:△(交渉は難しいが、金額確認は必須)
確認すべき :「金額が一律か?借主負担か?」契約書に明記されているか確認
保証料
家賃保証会社に支払う料金で、連帯保証人が不要になる代わりの仕組みです。更新料があることもあります。
戻る可能性:なし
交渉の可否:不可(保証会社によって固定)
確認すべき :契約時に「更新料の有無」「年間コスト」の明記があるか
契約直前に“失敗”しないためのチェックリスト


特に注意したいのは、契約開始日と実際の入居日がズレている場合でも家賃が発生するケースです。
契約書では契約開始日=家賃発生日となっているのが一般的ですが、引越しが間に合わないと、まだ住んでいないのに家賃が発生してしまうことも。
フリーレント(家賃無料期間)があるかどうか、事前に確認しておくと安心です。
契約書を受け取ったら退去時の原状回復費用の内容も必ずチェックを
また、退去時の原状回復費用の内容も必ずチェックをしましょう。
- ハウスクリーニング費の目安は「1㎡あたり1,000〜1,500円程度」
- 契約書に高額すぎる金額が一律で書かれていた場合は確認・交渉を
- クロス(壁紙)や設備には耐用年数があり、6〜8年を超えるものは「経年劣化」として貸主が負担するのが原則
これらは国交省のガイドラインに明記されています。
内見時は設備の動作確認を忘れずに
蛍光灯、換気扇、収納扉、水回り、シャワー水圧など、動作確認は必須です。通電してもらい、スイッチON/OFFで点灯確認をしましょう。
入居後に不具合を見つけた場合は、写真や動画で記録を残し、メールなどで管理会社と共有しておくのがおすすめです。



実際に「契約後2週間以内の電球切れは家主が負担しますよ」と申し出てくださったさんもいました。
引越しで後悔しない!トラブルを防ぐ準備と業者選びのポイント
物件が決まった後も、引越しの段取り次第で満足度は大きく変わります。ここでは、後悔しない引越し準備のコツと、信頼できる業者選びのポイントをご紹介します。
安心・補償・サポートが揃うのは大手引越し業者ならでは
大手引越し業者には、こんなメリットがあります。
- 養生(壁や床の保護)が丁寧
- (引越し業者が)損害賠償保険に加入しており、万が一の破損も補償あり
- スタッフ人数が多く、作業が早い・安心感がある
また、以下のような資材・サービスが充実しています:
- ダンボール、養生テープ、梱包紙(緩衝材)の無料提供
- お皿用の仕切りボックス、ハンガーラックなどの貸出
- 管理会社への引越し日連絡の代行
- 照明やカーテンレール設置など、引越し後の「手伝いサービス」
こうしたオプションも活用すれば、引越し当日の負担はかなり軽減されます。
保険未加入や人手不足の業者はトラブルの元に
選んではいけない業者の特徴を挙げてみました。
- (引越し業者が)保険未加入で、破損時の補償がない
- 作業員が少なく、時間がかかる
- 養生が雑で、家具や壁を傷つけられる可能性がある
搬入出時に、スタッフがトラックから離れていたことで、荷物の一部が盗まれたという事例も。
多くの場合、開梱してから紛失に気づくため、あとから連絡しても手遅れになることがあります。
人手が足りず、荷物に目が届かないような業者は避けるのが安心です。
引越しは「業者選びがすべて」と言っても過言ではありません。価格だけでなく、信頼性とサポート内容を重視することが、満足につながります。
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「物件は決まったけれど、引越しが不安」な方におすすめのサービス。引越し一括見積もりから完了まで、ワンストップでサポート可能。初めての引越しでも安心です。
まとめ
賃貸物件探しは主導権を自分が持てるかどうかで満足度が決まります。初期費用、契約条件、引越し手続き…すべてにおいて知っていれば防げることばかり。
不安を抱えるのは当然です。あなたは法的にも守られています。納得するまで確認しながら、新しい暮らしへの一歩を、安心して踏み出してくださいね。

